【ヌメ革の経年変化】 ヌメ革のバッグや革小物の経年変化の要因やエイジングの楽しみ方とその魅力を詳しく解説します。

ヌメ革とは?基本知識とその特徴
ヌメ革とは、簡潔・簡単にご説明すると”皮”(動物の皮膚表面)から”革”に加工する工程で「鞣し」という作業工程が必要です。鞣しとは皮繊維の密度を上げて丈夫にしたり、繊維層の均質を図って革をしなやかで使いやすくする重要な作業です。この作業により革の状態では腐敗するモノを腐敗しない素材へ変えるのです。この「鞣し」の工程の際につかう薬剤に「植物系タンニン液(エキス)」だけを使用した革を「ヌメ革」と呼びます。鞣には上記の「フルベジタブルタンニン」の他に「クロム鞣し」という鞣し方法もあります。こちらは「クロム」という鉱物を使って鞣す方法です。どちらが優位とは評価できませんが、一般的には「ヌメ革=フルベジタブルタンニン鞣し」のほうが、じっくり時間を掛けて自然の成分だけで鞣すので格段に「高価」で、素材としての「価値」が認められています。

こうして出来上がったヌメ革は基本的には、染料を加え自然の色を完成色としています。発展的にヌメ革に色染めした「染色ヌメ革」という革もよく使われます。
「ヌメ革とは?」の詳しい解説はこちらの記事(コラム)をお読みください。【ヌメ革とは?経年変化が楽しめる革!】
経年変化とは何か?
ヌメ革(イタリアンレザーなど)の色変化
ヌメ革は「フルベジタブルタンニン鞣し」の革なので、比較的デリケートな部分を併せ持つ革です。ですので、革の色自体が変化しやすい特徴をもっています。その色変化の要因としては「光線(主に日光)での色焼け」です。この光による色変化の基となるのが「タンニン渋」です、上述しました「鞣し工程」に使用されています。このタンニンは光(特に紫外線)に反応して色が濃くなる性質があります。他の要因としては人の手などによる皮脂の吸着が色変化に作用します。バッグや財布。レザーグッズを手で使って使用するうちに皮脂の移行が起こり革全体の色が濃くなっていきます。また、革自体に含まれる油分(オイル)が紫外線にあたることによって表面に少しずつ浮き出てくることも色変化の要因です。これらは、ある時突然に起こる(変化する)のではなく、時間を掛けてゆっくりと変わっていきます。これが「経年=時間を掛けて」「変化=色が変わっていく」【経年変化】なのです。

経年変化は色変化だけでは無い。
革のエイジング(経年変化)と聞くと「色が変わる」(ナチュラル色のヌメ革だと飴色に変化)ことだと思われます。それはそれで正解なのですが、他にも”経年が経過する”と変わっていくものがあります。革から自然に染み出した「オイル成分」が使っているうちに潤滑作用で、革の繊維質を柔軟に保ち「しなやか」な風合いを醸し出します。また「オイル成分」により【艶】を纏わせ、光沢感も増してきます。「染色ヌメ革」というチョコやオレンジ、ブルーなどに染めたヌメ革の場合でも、オイルの浮き出しと手などによる摩擦により味わい深い色に変わり、柔軟性が増して艶感もどんどん深く変化します。
ヌメ革の経年変化=エイジングは”加齢”ではなく「革が育つ」と理解して楽しむ。
ご説明していると愛用している「ヌメ革製品」は時間が経つと、加齢とともに、色が変わり、シミや汚れも目立ちみすぼらしい姿になっていく。こう感じられるかもしれません。しかし観点を変えてみてください。人間も生まれた瞬間から加齢がスタートしますが、言葉を覚え、表情豊かになり成人して知識も増えて魅力が増していきます。革も同じです。年を経るうち、使っているうちには「こすり傷」も付くこともあります。少し雨に濡れてしまうこともあるでしょう。でもそれらも「育つ過程」だと思えば、労りながら使っていけば、自分だけのオリジナルなモノに育って愛おしくなるはずです。「擦り傷」もケア位次第で、目立たなくなり、例え傷が残ってもうまく艶出しケアをすれば、それが私だけのオリジナルグッズ(バッグ位。財布等)になっていくのです。
失敗しないエイジング・経年変化のポイント
革製品を日光浴(日焼け)させる。クリームで保湿。
ヌメ革をエイジングさせるには「日光浴」があります。お使い頂く前準備として、「早めに革製品のエイジングを楽しみたい」方は、まずバッグやレザーグッズをご購入されたら、カーテン越しの柔らかな光が入る窓際などに10日前後、日光浴(日焼け)とエイジングのスタートダッシュができます。日光を浴びると革の中のタンニン成分が反応を始めることと、革に含まれるオイル成分が表面に浮出しはじめコーティング効果を引き出します。但し、極端な乾燥は革を傷めますのでクリームなどでの保湿も怠ってはなりません。ご注意くださいね。また、窓際などに放ったままでは、陽の光が当たりすぎる箇所ができたり、当たらない部分が出来るのでまんべんに陽があたるように向きを変えたり、表裏を返したりすることがポイントです。
日常的に少しの時間でも使う
先述しましたが、手の皮脂などや摩擦でもエイジングが進みます。ずっと触らずに保管していと、傷も付かずにキレイにエイジングできると思いがちですが、手のぬくもり=手で触ることにより嫋やか(たおやか)でツヤ感のある経年変化が表れてきます。それには別の記事・コラム(当サイト内)でも詳しく述べていますが、基本的なお手入れを定期的に忘れずにしていただくことが大切です。
そちらについては【ヌメ革のお手入れ】の記事で解説しています。こちらをお読みください。【ヌメ革のお手入れのポイントと。。。。】
使用後はホコリなどを払い拭いましょう
製品を使用した後は、柔らかめのブラシなどで表面のホコリを落とし、軽くブラッシングしておきましょう。ヌメ革は表面処理(仕上げ)が無いデリケートな革なので、ホコリなどが不着したままだとシミや経年変化の色変化の「色ムラ」などのリスクがあります。軽くブラッシングするだけでOKなので出来るだけ忘れず行うことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか? ヌメ革の経年変化にはフルベジタブルタンニン鞣しというヌメ革の最大の特徴の鞣し方法が起因していました。そしてそのエイジング(経年変化)はデメリットではなく、ヌメ革を楽しむことが出来る要素であることも解っていただけたかと思います。そしてキレイなエイジングを楽しむには日常のお手入れも必要だと解りました。
ダヴィンチファーロでもエイジング(経年変化)を楽しめるウォレットや小物(レザーアイテム)などを取り扱っています。
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